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2006年8月19日土曜日

繊維貿易トレンド(2)

繊維貿易トレンド(2)(繊維ニュース)

織物輸入/大ロットの商売、顕著に減る
 上半期の織物輸入は減少傾向にある。綿織物輸入の1~6月累計は2億2352万4000平方メートルで前年同期比11・0%減となった。また、ポリエステル綿混織物は5920万8000平方メートルで同10・6%減とともに10%以上の減少となっている。


 綿製品輸入が引き続き増加する一方で、国内の素材需要は減少が続いている。綿織物は主要輸入元の中国が前年同期比11・5%減となったほか、パキスタンが19・9%減、タイが同40・6%減、インドネシアが同7・8%減と落ち込んだ。ポリエステル綿混織物も主要輸入元の中国、インドネシアがともに減少した。


 今年の国内での素材需要は減少傾向にあり、「需要減が加速している観がある。とくにロットのまとまる商売は顕著に減っている」「リード商品不在で継続する商材がない。スポット的な商売ばかり」といった声が各商社から聞かれる。綿二次製品輸入の増加を考えると、海外縫製について現地での素材調達やその周辺諸国を活用する形が進んでいることなどが背景にあるとみられる。


 重油高騰に苦しむ染工場の廃業も増えており、今後さらなる減少も懸念される。国内の市場規模縮小に加え、ロットの大きな商売が減少するとともに利幅の小さい定番的な品種の妙味が薄れていることもあり、商売のあり方を見直そうとする動きも出てきた。


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