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2006年8月21日月曜日

繊維貿易トレンド(3)

繊維貿易トレンド(3)(繊維ニュース)

綿花輸入/需要減で前年比27%減
 06年上半期の綿花輸入高は7万3657トンで前年同期比26・9%減と大きく減少した。国内での綿花消費は減少傾向が続いているが、今年は国内紡績設備の再編や素材需要の落ち込みなどによって減少幅が拡大しているものとみられる。
 国内の紡績設備は減少傾向にあり、紡績協会加盟企業の運転可能錘数は111万1000錘と前年比で11万6000錘、9・5%減少した。とくに今年は紡績の国内設備再編が加速している。その背景には国内での素材需要が減少していることがある。紡績各社では「市況は決して良くはない」という声で一致しており、なかには「買い付けた綿花の量を消化しきれていない。その分は海外子会社に送ることを検討している」という声も聞かれる。トレンドの変化で、デニムが苦戦して細番手化が進んでいることなども挙げられる。
国別では、ブラジル綿の比率が引き続き上昇した。ブラジル綿の輸入は2000年にほぼゼロだったが、03年から急増。中太番手用が中心で、豪州綿に比べて10%以上のコスト競争力があるため、シフトが進んでいるものとみられる。
豪州綿が01年の13万5693トンをピークに05年は3万9108トンにまで減少した一方で、ブラジル綿は01年の179トンから05年は3万572トンへと拡大していた。今上期、数量は前年比で減少に転じたものの、初めて豪州綿を抜き、米国に次ぐ第2位に浮上した。


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